石原知事「大事なことはストップ・ザ・民主」(産経新聞)

 東京都の石原慎太郎知事は16日の定例会見で、夏の参院選について、「大事なことは『ストップ・ザ・民主』。群雄割拠する新党が連帯したらいい。ヒトラーがフランスを占拠した後、右も左もレジスタンスを戦線に作った」と述べ、新党同士の連携を訴えた。会見の詳報は以下の通り。

 「冒頭、私からまず一つ申しあげます。昨今のね、若い人の活字離れを何とかしにゃいかんということで猪瀬副知事からの提案で動きました。社会問題になっている活字離れです。象徴的な前の総理大臣は漢字が読めなかったんだからね。これは何の責任かよく分からんけども」

 「これまで人間は書籍を読むと言うことを通じて、自分で考える力を養ってきました。しかし、急激にメディアが多様化して、読書を巡る環境が、大きく変わってきた中で、ものを考える力が弱まってますな」

 「首都大学東京の宮台(真司)君て、なかなか気鋭の教授がいますけど、彼に言わせると、若い人たちが情報をインターネットに頼る。大脳生理学的にも情報が集まって、リンゴの木で言うと幹が細いのに実がなりすぎて、木が頼りないんだけども。そういう状況の中でね、過剰に摂取した情報の整理までを情報に頼る。その価値判断までを情報に頼るというね」

 「何というかな。民主党の誰かが言ってる一種のメディアに対するリテラシーの問題だと思うんだけど。故に若い人が『勘違い』とか『思い違い』をしなくなった。これはとっても大変なことで、人間は思い違いや勘違いすることが非常に大事なんですよ。それでね脳幹も強くなってくるんだけどね。脳幹ってのは、いろんな情報を養う器官だけど。それがなかったら人間立てないんだから」

 「そういうトレンドの中で、この問題を積極的にやろうということで。今までも内部で検討してきましたが、新たに局横断的な検討チームを設置しまして、各界の専門家からの意見をふまえて、対応することにしました。検討チームのリーダーは、私と同じ作家で問題意識を持っている(副知事の)猪瀬さんにお願いしますけども」

 「現代に生きるわれわれだけでなくて、将来を担う子供たちのためにも今までにない鋭い観点から問題の本質を解明し、実行力のある対策を検討してもらいたいと思っております。ある人などは『せめて新聞の日曜版だけでもいいから、無料で配布したらどうか』という案もあったけれども。そういうことだけではなく、もう少し、工夫を凝らして対策したいなと思ってます。私から申し上げるのは以上です」

 −−今日、知事本局に築地市場の再整備を検討するためのチームができると聞いているが?

 「あとで聞いてください。発表しますから」

 −−再整備の検討について、どのぐらいのスパンを考えているか?

 「事は急ぐんでね。豊洲への移転の技術的、科学的な可能性っていうのは6月にも結果が出るわけですから。それと並行して結論が出るような状態が整わなかったら、いたずらに座して事を待つことになりますから。時間はそうないと思うけど。今までもずいぶん論議されてきたことだから」

 「(現在地再整備派が)『時代が変わった、技術変わった』というけど、そんなに状況変わってないと思います、技術的にもね。ですから早く案を出してもらいたい。それだけです」

 −−築地市場移転問題で今週、都議会民主党が現地再整備のアイデアを公募すると発表した

 「ずいぶん、のんびりした話だな。自分たちに案がないから公募するんだろ」

 −−そういう見方もあるし、もっと知恵を出してもらおうという見方もある

 「今までずいぶん知恵を出してもらったんじゃないの? そういうことよ」

 −−新党「たちあがれ日本」のことだが…

 「おれじゃなしに事務局長に聞いてくれよ。幹事長に」

 −−新党が「日本」という略称を出されており、同じ略称の新党日本からクレームがついているが、命名者の立場からそれをどう感じているか?

 「私は選挙のね、そういう政党の名前のついての法律、つまびらかに知りませんからね。それ園田君、幹事長の方が詳しいからそっちに聞いてください」

 「…少なくても『日本』というのは日本の国家の名前だからね。何であろうと誰であろうと政党であろうと、そういったものを早い者勝ちで、独占的にっていうことはあり得ないと思いますな。そういうつもりで登録をしたのか知りませんけども。詳しいことは当事者に聞いてください」

 −−参院選の候補者に猪瀬副知事の名前が挙がっているが?

 「当人に聞きなさい、当人に。私に聞いたってしようがない。あんな大事な副知事を失うわけにはいかないけど。役人には全くない発想でいろいろ助けてもらってますから」

 −−それだけですか?

 「それだけですよ。出ると言ったら俺、反対するけどね」

 −−「みんなの党」が…

 「知らないよ! 他人のことを、私は。選挙のことは」

 −−多摩市長選で「みんなの党」の候補者が大健闘したが「たちあがれ日本」や市長新党など、新党がたくさん並んでいる…

 「大事なことは、今の混迷して無能力な民主党の国政における暴走をストップさせること。その手だての最初の一つは、参議院で過半数を獲らせないことですな。逆のねじれ現象をつくることだと私は思います」

 「国民は自民党にうんざりして政権を変えた。ところが(民主党が)この体たらく。特に年配の人ほど危機感持ってて。『どういうことになるんだ』と危機感持って。つまり第3極に対する待望っていうのが高まってるわけでしょ。だから群雄割拠かしらんけど、いくつか政党ができている」

 「大事なことは『ストップ・ザ・民主』ということで、参議院で形をつくること。そのためには群雄割拠をしている新党が連帯したらいいと思います。ヒトラーがパリを陥落させフランスを占拠した後、ド・ゴールも含めて右も左もレジスタンスを戦線に作った。私はそういうことがあり得べきだと思ってます」

 −−参院選候補者で「あっと驚くようなフレッシュな候補」と言っていたが、どのような候補者を…

 「そんなこと言えないよ! 今から! 言うバカいないだろ? そんなもの。君(記者)らが探してこいよ。甘ったれて質問したって、そんなこと大事なこと話すバカいるかね、君。新聞記者なんだろ? 座って尋ねりゃ何でも答えが返ってくるっていうのは記者クラブの悪い制度だね。他の人はそうするかもしれんけど。…ノーコメント! はい、どうもありがとう」

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